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zoom RSS 年内立春

<<   作成日時 : 2007/02/04 22:30   >>

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 今日は立春、テレビのアナンサーは「暦どおりの陽気」と云っていた。だが、本来、立春は寒いものだ。いつもの年は「暦の上では春ですが」なんて云うが、今年が異常なのだ。
 東洋の「春」はSPRINGとは違う。西洋では寒くも暑くもない季節、「春分から夏至まで」をSPRINGとするが、東洋では「立春から立夏」までを「春」としている。明治の欧化主義と新暦の採用で両者は混同されたようだ。
 冬至から新たに太陽が再生する。だんだんと冬の気が弱まってきて立春は冬の気と春の気が拮抗するときだ。立春を過ぎると春の気が兆してくる。
 立春は年によって元旦の前後となる。立春は太陽の位置に基づくが旧暦の元旦は必ず新月の日があてられるからである。 新しい年を迎える気分では元旦が立春となれば縁起が良いが、必ずしも元日=立春ではない。
 「日の光今朝や鰯のかしらより」 蕪村
 いわしの頭、今ではあまり見られない風習だが、母は節分の夜に鰯の頭を柊の小枝に刺し、門口に挿していたものだ。邪気を防ぐまじないである。この句は正月元旦の句と解されていたが、尾形仂氏はこの句が詠まれた明和9年の元日が節分に当たっているので、立春を迎えた正月二日の感懐を読んだものと解している。(尾形仂「蕪村の世界」)
 ところで、今年は2月18日が旧暦の元旦となるから年内立春である。古今和歌集の巻頭の歌が年内立春を詠んだものだ。 
 「年のうちに春は来にけり一年をこぞとはいはむ今年とやいはん」 在原元方
 年内立春といっても、そう珍しいものではない。だいたい2年に1回はあるという。この歌も格別面白い歌でもない。何故、我が国の最初の勅撰和歌集の巻頭にとられているのか、注釈書には説明がない。選者は、漢詩の世界に対抗して、和歌が微妙な季節感のズレまでも見逃さない感性を誇示したいのかもしれない。

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